Report Vol.12 Isawa Ukai in Fuefuki
August 11th, 2016
【石和鵜飼】唯一の徒歩(かち)鵜が見られる、完全期間限定の鵜飼ショー
http://www.isawa-kankou.org/sightseeing/ukai/
1年のうち1ヶ月しか開催されない。しかも週4日しか開催がない。東京から一番近いといえどもなかなかチャンスに恵まれなかった石和鵜飼をやっと観ることができました。
無料で且つ予約も不要なので、開始時刻の20時前どれくらいは約到着すれば良いか迷いながら1時間ほど前に到着。
JR中央本線の石和温泉駅から歩いても20分。クルマであれば会場そばの笛吹市市役所の駐車場が使えます(無料)。
笛吹川の河岸では提灯が飾られ期間中は毎日が祭りモード。ただ、水、木、土、日しか開催されないのでそれ以外の日はおそらく「祭りの後」状態なのでしょう。
到着すると鵜匠さんや関係者が準備をしていました。
鵜匠さんの準備状況を眺めていたら、鵜匠さんがどんどん増えていって10名以上の鵜匠さんがいました。
後で確認すると、鵜匠さんはこの日は5名+篝火を持つ高校生のアルバイトが5名+鵜匠体験の観光客2名でした。
20時少し前に地元の人たちが笛のコンサート。なかなかの素人感でローカル色満載でした。
その後鵜匠が順番に川に入っていきます。
その特徴は
・二人一組みで一人が篝火を持ち、もう一人が鵜を操り、川幅一杯に広がる形で編隊しています。
・5組の鵜匠が川に並んでいる様子は他の鵜飼では決して観ることができない光景で、しばし見とれていました
・水深があまりないため皆さんは膝くらいの水を歩きながらおよそ50分掛けて100メートルほど川を上っていきます
・一人の鵜匠さんは鵜を1羽だけ操ります
・手縄は鵜匠さんによって違いがあるらしく、4-5メートルから7-8メートルほどだそうです
・そう簡単に鮎を獲ることもできず、取ったらすぐに吐きかごにいれるのでそのタイミングで観覧者は拍手をします
・ライブでのガイドがあるので、その声を聞いていてもどの鵜が捕獲したかを知ることができます
・目の前をゆっくりと鵜飼しながら鵜匠と鮎が移動するので、間近で観ることができます
(一番近くで見たければ、川の際まで降りていって座っていることをお薦めします)
・20:50くらいに次々に川を上がってきます
・川を上がった鵜匠さんは、暫くは鵜を見せてくれます。その際観光客は鵜に触れることもできます
鵜に触れることができるのは貴重な機会ですが、たぶん一羽辺り70-80人以上に触られると思うので鵜へのストレスが心配です
・音声ガイドは日本語だけでなく、英語でも行っています
20:50からは10分間目の前で花火が上がります。
鵜飼開催日は毎日開催されるそうです。
混雑しすぎない場所での花火鑑賞は「本来花火ってこういう感じで鑑賞するものなんだなきっと」と感じることになります。
・鵜匠さんの特徴
- 12名。昼間は他の仕事を持っている。年齢層は若い。平均でも30代前半ではないか。
- 先輩鵜匠から技術を教わり、若い人に活躍してもらおうという考え方らしい
- 篝火を持つ役割として高校生のアルバイトが12名(川を挟んだ向かいにある山梨県立笛吹高校の生徒だそうです)
- 捕った魚は鵜に与えることが多い。この日は全員で10匹ちょっとくらい
- 足下は鮎タイツというものを履いているがそれでも冷える
- そのシーズンにコンビを組む鵜を2羽ほど決めて、シーズン中はコンビを保つ
- 鵜は全部で8羽。全てウミウ。市の職員が飼育している
リピートしたい度(ぎふ長良川鵜飼いを5)
★★★☆☆
※ここでしか見られない徒歩鵜は一度は見た方が良い。機会があれば鵜匠体験も
■石和鵜飼概要(詳細は別のページで紹介します)
開催場所:山梨県笛吹市 笛吹川。(石和温泉郷)
開催期間:7月20日~8月19日(水、木、土、日のみ)
料金:無料