【売比河鵜飼まつり】万葉集の唄きっかけで始まった祭りも今年で20回目(21年目)。地域に根付いた鵜飼祭りは日本唯一の徒歩渡り
日本には現在2箇所で、地域の祭りとして鵜飼が行われています。そのうちの一つが富山県富山市の売比河鵜飼祭り。
売比河とは神通川の古の呼び名。
かの大伴家持がこの辺りを治めていたとき、川で見かけた鵜飼の風景を歌に詠みました。
婦負川(めひがわ)の 早き瀬ごとに 篝(かがり)さし
八十伴(やそとも)の男(を)は 鵜川(うかは)立ちけり
今はもう鵜飼漁文化は残っていませんが、21年前に町おこしの一環で鵜飼をするということになり
木曽川うかいの出張鵜飼という形で実現しました。
全国でここでしか見られない、徒歩渡りという漁法。
鵜匠が2羽の鵜を手縄で繋ぎ、川縁を歩きながら漁をする方法です。
徒歩鵜飼というのがありますが、それは鵜匠も川に入ります。
夕方5時から祭りは始まります。
地元小学生の演舞の後、関係者の挨拶、大道芸人によるパフォーマンスなどで場が温まり、19:50すぎくらいからいよいよ鵜飼が始まります。
徒歩渡りの後ろに、簡易な鵜舟での川船漁が続きます。
今回は水野鵜匠と伊藤鵜匠がそえぞれ、徒歩渡り、川船を担当します。
神通川ではできないので田島川という所をせき止めて行います。
およそ2000人の観衆の前を30分から40分ほど掛けて2往復します。
ステージでの花火でフィナーレ。
鵜飼そのものももちろん楽しいですが、老若男女みんなが楽しむ地域の祭りとして定着しているところが素晴らしいと感じました。
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★★★☆☆