Report Vol.08 Kisogawa Ukai in Aichi

 

 July 16th, 2017

【木曽川うかい】鵜飼ショーを楽しむことが出来る昼鵜飼
http://kisogawa-ukai.jp/

日本で2箇所しかやっていない昼川(昼鵜飼)。大洲ともうひとつがここ木曽川うかい。

Webサイトがとてもわかりやすいため、予約をするのにも、当日移動するのにも迷うことはない。

気になるのは天気のみ。前日までは天候が安定せず昼鵜飼を中止していたりもしていた。

それでもこの日は今回は天候にも恵まれ、観覧船に乗っての初めての昼鵜飼観覧が出来た。

(蟹江町の祭りでは、ここの鵜匠さんが出張で昼鵜飼を実演しています)

 

予約時の注意点としては、弁当の手配。料金に食事が含まれているため、夜鵜飼のように食事なしの選択はなし。

なお弁当は夜鵜飼で出ている弁当等は異なる。

2名以上で弁当の予約が出来るが、これは観覧者全体で2名以上なので、一人で予約するときでも他の方の弁当の予約状況に応じて好きな弁当が選べる。

私は今回一人で行ったので、このパターンで対応いただけた。

 

今年から、女性鵜匠の稲山さんが昼鵜飼限定で復帰されていることもあり、期待していきましたが乗船場について「本日の鵜匠」の案内を見たところ

今日の昼鵜飼いの担当は伊藤鵜匠と石原鵜匠で。

今年5月にご挨拶が出来た水野鵜匠もお休みだったので、鵜匠さんとお話しをするタイミングは逸してしまった。

 

さて待合所で待つことおよそ1時間。夏休みの開始のタイミングでもあり多くの家族連れで賑わっていた。

聞くところによるとこの日は5艘の観覧船が出るとのこと。5艘で満員御礼ですと船頭さんが話していた。

 

乗船前に伊藤鵜匠から5分ほど鵜飼の説明。

ここで話す内容は他の鵜匠とも大きく変わらないけど、全く同じでもない。

以前乗った夜鵜飼での水野さんの話は面白く、観客も笑ったり、双方向でコミュニケーションがあったり。

 

舟に乗り込んで先ずは弁当を食す。ネタになるかなと思って寅屋のわんまる君弁当にした。3段のお重にたっぷりのおかずを堪能した。

暫くは遊覧。ここの観覧船は船外機を付けており、船頭は前と後ろに一人ずつ。

操船は後ろ船頭(とも)が船外機で行い、前船頭はのんびり。

二人いるかな? ともおもってみたり。

犬山城を見たが、落雷による破損した鯱が痛々しかった。

 

食事しながらの遊覧を終えて、一旦休憩。

その間に、船内のテーブルは片付けられる。

ホテルのプラン客がこのタイミングからやってきて、さらに2艘の観覧船が加わった。

ホテルのプランだと、食事をしてから鵜飼い観覧に行くようだ。

 

再び乗船し、上流に行きそこで鵜飼い観覧。

私が乗った舟は石原鵜匠の鵜舟だった。

 

昼鵜飼は鵜匠、鵜の動きがよく見られてわかりやすい。

でも、昼ということもあり篝は飾っているだけで火はたかず。

魚も観覧船の前船頭が鵜の前方に投げ入れ、それを鵜が取りに行くというスタイル。

完全な「鵜飼ショー」。鵜飼の雰囲気を楽しむには良いのかも知れないが、やはり物足りない。

鵜も分かっていて、ほぼ潜ることはないが、前船頭が魚を投げ入れようとすると一斉に先を争うように泳ぎ出す。

ゲームのような感じで、それはそれで面白かった。

 

木曽川は深いところで13メートルほどの水深があるが、鵜飼をするところは大体3メートル程度。

鵜飼の観覧自体は10~15分程度。

狩り下り方式なので、1艘の鵜舟をずっと眺めながら下っていく。

下りきったところで、再び鵜匠による解説。

このタイミングで定番の「鵜難儀、うなんぎ、うなぎ」のくだりも炸裂。

鵜匠さんと話をするタイミングはなかったのが残念。

 

ここの鵜匠さんも腰には救命胴衣を付けていた。

昨年の長良川での事故が影響しているのだろう。

 

 

リピートしたい度(ぎふ長良川鵜飼いを5)

※昼はもういいかな。稲山さんの手縄捌きが見られる機会があれば見てみたい。


■木曽川うかい概要(詳細は別のページで紹介します)
開催場所:愛知県犬山市 木曽川。(川の半分は岐阜県各務原市なので、できるだけ愛知県側で実施)

    名鉄犬山遊園駅東口から徒歩3分。

開催期間:6月1日~10月15日
料金:開催日によって変動
[夜鵜飼] 

 ■乗合船
 乗船時間1.5時間程度(弁当付きは2.5時間)
 通常期: 大人 2,600円 小人1,300円

 繁忙期:   大人 2,900円 小人1,450円

 

 ■貸切船

 通常期: 20人乗り 52,000円

       25人乗り 65,000円

       30人乗り 78,000円

 繁忙期: 20人乗り 58,000円

       25人乗り 72,500円

       30人乗り 87,000円

 

[昼鵜飼] 

 ■乗合船
 乗船時間2.5時間程度(弁当付き)
 通常期: 大人 4,500円 小人3,300円

 繁忙期:   大人 4.800円 小人3,450円

 


運行スケジュール:
 チケットは18:00くらいから乗船場にて販売(予約要)。待合室もある。

 


Report Vol.08 Kisogawa Ukai in Aichi

 

 July 18th, 2016

【木曽川うかい】1300年の歴史が復活した本格的な鵜飼を堪能できながらも、オリジナリティのポテンシャルを秘める
http://kisogawa-ukai.jp/

昨年予約をするも天候の影響で中止となり、リベンジとして再予約を試みるも満員で川岸からの見学で終わった木曽川うかいを今回はしっかり予約をして堪能してきました。

弁当の予約もしたかったのですが、弁当の予約は2名からということで断念。ただ、後日談ですがお願いすれば1名でも弁当は出して貰えるそうで・・・ちょっと残念。

 

チケット販売時間より少し早く船着き場に到着。鵜匠さんは船頭さんと談笑しながら準備を進めていました。

一通り準備が終わると、それぞれスマホを長めながら時間潰し。なんとも現代らしい。

 

チケット販売場所には併設の待合所があり、そこで軽食食べたり休んだりできます。

鵜匠の衣装の展示や鵜飼の流れについて手書きの説明文などがあり、事前学習にちょうど良いです。

時間に余裕を持ってくる方は犬山城の観光をするのもお薦めです。


18時にチケットを購入した後、待合所にあった木曽川うかいのマンガを発見して迷わず購入。

平成15年発行で定価1,000円でしたが、300円で販売していました。

マンガは今の鵜匠さん(水野さんを中心)の実話も交えたファンタジーを感じる内容です。

タイトルは「木曽川うかい物語 飛翔の舞」。

 

チケット売り場の所には鵜匠の紹介が写真付きであり、「今日の鵜匠」という紹介もあります。

この日は2名の鵜匠(水野さん、石原さん)。

過去、売比河、蟹江で見た出張鵜飼もこのお二人でした。

育休中の稲山さんを除くとお若い二人なので、多くの活躍をされているのだと思います。

 

19時前に、食事付きプランの観覧船が船着き場に戻ってきて、しばしの休憩タイム。

その間19:15から鵜匠さんによる、おもてなし(鵜飼のみどころ)の説明があります。

観光客からの質問タイムもありますが、鵜飼いを見る前の質問はほぼ定番で「鵜に名前は付けているんですか」が数回。

 

そんな時間の後19:30に乗船していよいよ観覧開始。

15分くらい周遊して、上流に上り篝火が見えてきて、ついに鵜飼が始まります。

日本ラインの船頭さんが操船をするのでその腕前に期待していましたが、ほぼエンジンで移動するため、技術の高さを感じることができなかったのは残念。

そして、いよいよ鵜舟に併走する形で観覧開始。

   その特徴は

    ・30分ほどずっと鵜舟のそばで併走して、狩り下りで観覧できる。

     観覧船はこの日は2艘だったので、鵜舟1艘につき、左右で挟む形で狩り下り。間近でじっくり見ることができます。

    ・扱う鵜は8羽。

    ・水深は深いところで15メートルあるそうです

    ・途中残念ながら名鉄の電車が数分置きに犬山橋を渡るので、騒音と光に現実に引き戻されます

    ・1日で獲れる鮎は7,8匹程度。放流してもカワウに大量に食べられてしまうため多くは獲れないそうです

     実際見ているともう少し取っているような気もしました(10匹くらい)

    ・20:15分くらいから犬山城の下辺りで、鵜匠さんから改めて説明があります

     のませはかせという座敷鵜飼と同じようなことを鵜舟の上で見せてくれます

     話している内容は観覧前のおもてなし時間と同じものもあるため、ここら辺の整合性は要改善かな

 

20:30前くらいに 船着き場に戻ります。帰りの電車にもスムーズに乗ることができます。

 

ぎふ長良同様に1300年の歴史を持っていますが、市の観光事業として立ち上げています。

鵜匠は鵜匠の仕事に専念するなど、本物と同じ鵜飼を見せてくれますが、オリジナリティをもっと出せそうな気がします。

腕前は日本一のはずの船頭の技術や、サービス精神が旺盛な鵜匠さんなのでもっと交流を持ったり、話のかぶりを避けて沢山の情報を与えてくれたり。

伝統を観光として再起動した苦労話などはとても面白そうです。「武藤流」という木曽川うかいを世に知らしめた実績など。


・鵜匠さんの特徴
 - 4名(東海地方初の女性鵜匠は今年は育休でお休みです)
 - 一年を通じて鵜匠の仕事をしている。腰蓑や足半も手作り
 - 扱う鵜は8羽(最大は12羽も可能とのこと)
 - 鵜飼開始前に、鵜匠によるおもてなしの時間(鵜飼、鵜についての説明と質疑応答)がある

 - 木曽川うかいのことだけでなく、他地域の鵜飼も勉強しているので、他との違いについても解説してくれる


リピートしたい度(ぎふ長良川鵜飼いを5)

★★

※今のままだと★三つ。今後のポテンシャル開拓の期待を込めて四つ。

■木曽川うかい概要(詳細は別のページで紹介します)
開催場所:愛知県犬山市 木曽川。(川の半分は岐阜県各務原市なので、できるだけ愛知県側で実施)

    名鉄犬山遊園駅東口から徒歩3分。

開催期間:6月1日~10月15日
料金:開催日によって変動
[夜鵜飼] 

 ■乗合船
 乗船時間1.5時間程度(弁当付きは2.5時間)
 通常期: 大人 2,600円 小人1,300円

 繁忙期:   大人 2,900円 小人1,450円

 

 ■貸切船

 通常期: 20人乗り 52,000円

       25人乗り 65,000円

       30人乗り 78,000円

 繁忙期: 20人乗り 58,000円

       25人乗り 72,500円

       30人乗り 87,000円

 

[昼鵜飼] 

 ■乗合船
 乗船時間2.5時間程度(弁当付き)
 通常期: 大人 4,500円 小人3,300円

 繁忙期:   大人 4.800円 小人3,450円

 


運行スケジュール:
 チケットは18:00くらいから乗船場にて販売(予約要)。待合室もある。