Report Vol.05 Kintaikyo no Ukai in Iwakuni

 

 June 5th, 2016

【錦帯橋のう飼】 新体制で再出発して3年目。錦帯橋の美しい景色に溶け込む贅沢な気分。
http://ukai.iwakuni-city.net/

鵜飼巡り2016. 前日の筑後川原鶴温泉での鵜飼中止のショックから立ち直れないまま一路岩国に。

Google Mapの指示通りに、徳山で新幹線を降り岩徳線に揺られること1時間半。途中駅で野生のキジを見るという貴重な体験をし、徐々に心が落ち着いてきました。

川西駅に到着。随分高いところにあるので階段を伝って下まで降り予約してある旅館まで歩くこと15分。

 

前日はそこそこな雨にもかかわらず決行した心意気に惚れ込んでいたが、実は増水の危険のあるこの日の方が開催が危ぶまれていました。

Webページでは「本日のう飼」の所には「中止の可能性があるので事務所に連絡するように」とのメッセージ。

時間が経つにつれ「開催します」と変わることを願っていたが結局変わることはありませんでした。

そして事務所におそるおそる電話をしたところ「やりますよ」と明るい回答。一気に心が晴れました。

#後で聞いた話しですが、通常であれば増水で中止のはずだったのだけど、前々日まであまりにも水位が低かったため今回の雨で増水はしたが、中止となる水位まで上昇しなかったとのこと。

#運が良いと自分を褒めることにします。


乗船場が開き、受付の時に係の人を捕まえていろいろと話を伺いました。

受付のおばさまにいろいろ尋ねていたら、観光協会の鵜飼課の課長を紹介して頂き錦帯橋のう飼について教えて頂きました。

 

鵜匠さんは見習二人を含めて6人いるけれど、鵜舟が3艘しかないため、どうしても制限があります。

この日は観覧船が4艘のため鵜舟は2艘。ちょっと寂しいけど、これは仕方ないですね。

 

19:00 観覧船が出航します。錦川を少し上流まで行って錦城橋の近くで折り返し。一杯飲みながらの遊覧。

   船頭さんから錦帯橋のう飼についてあれこれ質問をして教えて頂きました。

20:00 いよいよう飼スタート。

   船着き場にあるスピーカーから音声で鵜飼の解説があります。

   ホテルのう飼観覧プランでは20:00から乗船するスケジュールだそうで、ゆっくり遊覧する1時間は贅沢な時間です。

   楽しむならセットのプランではなく、乗合船を予約する方がお薦め。

 

   その特徴は

    ・付け見せスタイル。止まっている観覧船の横をくだり、上りで3往復ほど鵜飼を見せてくれます

    ・う飼観覧前にトイレ休憩が入るのでそこでバスセンターのトイレ(徒歩2分)で休憩したり、ドリンクを買い足したりできます

    ・魚は放流はしていない。錦川にいる魚を捕ります

    ・獲った鮎は観覧船に投げ入れてくれます。うまくゲットしたらそれはお土産。

     本当は歯形(くちばしの跡)を見るのが良いのですが、同じ舟に乗って鮎をゲットされた方は確認されていませんでした。もったいない。

    ・ベテランの鵜匠さんがやめられてしまったので、最高位の匠の技は見られず

    ・扱う鵜は5羽

    ・鵜舟は2艘でしたが、総がらみを見せていただきました

    ・長良の6艘には及びませんが、鵜舟が併走して漁をする姿はいいものです

    ・ここにしかない景色。錦帯橋と合わせた景色は何とも言えない風情があります

     遠くから風景を見るのも良いですが、その風景の一部になるという体験がじわっと効いてきます

    ・錦帯橋からう飼を見物する人も沢山いました

 

21:00 船着き場に戻ります。一緒に乗っていたお客さんが寒さ対策で法被を着ていたので、お借りして記念写真。

   片付けをしているのをそばで見ることができます。

   そこで鵜匠さんとも会話を楽しむことができます。

 

後日談

 女性の船頭さんと色々話をさせて頂いた後、翌朝鵜飼事務所にお邪魔しました。

 鵜飼事務所の女性お二人と1時間ほど鵜飼談義をさせて頂きました。

 関係者にしては珍しく、若い女性だったのですが、お二人とも鵜飼への情熱がたっぷりで妙にシンパシーを感じることができたのが嬉しかったです。


・鵜匠さんの特徴
 - 6名(うち見習2名。中乗り、とも乗りを経て鵜匠になれる)
 - 昼間は別の仕事もしているため、昼鵜飼は実施していない
 - 扱う鵜は5羽
 - 準備段階の見学はできないが鵜終いの見学が可能

 - 篝は赤松を使っており、少々の雨でも大丈夫。足下はサンダル。


リピートしたい度(ぎふ長良川鵜飼いを5)

★★

※来年は鳥舎が拡大され、鵜の数も増えるそうです。総がらみの規模も拡大されるので是非観に行きたい。

■錦帯橋のう飼概要(詳細は別のページで紹介します)
開催場所:山口県岩国市 錦川。錦帯橋そば。(JR西日本 新岩国駅からバスで15分。岩徳線川西駅から徒歩15分。
開催期間:6月1日~9月10日
料金:
 ■乗合船
 乗船時間二時間程度
 大人 2,000円 小学生1,000円

 

運行スケジュール:
 事前予約(Web可)をし、当日の観覧船乗り場で料金を支払い受け付け。